続々続・不器用なオトコ
~前回からの続き~
・・・さて、
持ち前の不器用さを如何なく発揮しながら、
次々と「みょ~ちきりん」な作品を世に送り出していた匠だが、
ここ数年は体調不良もあってか、
その創作意欲はパッタリと途絶えていたのであった。
だがっ!
2011年・春、
つ、つ、つ、ついにっ!
匠が新しい作品作りに着手したのである。
その場所は、
かつてコブの友達が、
「オマエんち、車が家に突っ込んどるな!」
と言った、匠作ガレージ脇であり、
めがねざるがかねてより、
「ココ、日当たりもエエし、
小石とか敷いて、オリーブの鉢植えを置いて、
イングリッシュガーデン風にしたらえんじゃね?」
と提案し、
地道にどこからか小石を集めてきては、
細々と作業を進めていたスペースであった。
匠もそのことは知っていたと思われるのだが、
ある日、
匠の盟友であるEちゃんがやって来て、
「おぅ!タケちゃん!
ココか?ココにセメントを流したらエエんじゃな?」
と言うやいなや、
ドド~~~ン!
とセメントが流しこまれ、
あれよあれよという間に、
このような、
むごたらしいコトになってしまったのである。
ナゾの建造物の屋根部分には「トタン板」が使われ、
チープさとビンボ~臭さを醸し出し、
つっかい棒のように立てられた柱の如きブツは、
いずれも垂直ではなく、
ピサの斜塔のように傾いており、
素材は全て「寄せ集め」である。
ちなみに、
画像右上方にある「外灯」のようなモノは、
匠が家の側の電柱から勝手に線を引き、
電気を盗んで点灯する仕組みである。
しかも!
柱の一つは明らかに「寸足らず」であり、
それを補うためにブロックを置いても尚足らず、
「木切れをカマせる」という、
匠にしか思いつかないような
斬新な工法が取り入れられている。
↑アップにしたところ。
(ブロックの側にさりげなく捨てられた煙草の吸殻と、
軍手がポイント)
これを見たやよぴょこは、
激しくブルーになり、
モレノには、
「このブロックをスコーンと蹴っちゃろ~か!」
と言わしめるほどの、
我々の想像の範疇を遥かに超えた、
得体のしれない建造物が建設されつつある。
一体、匠は何の目的があって、
このような物を作り始めたのか?
長年、匠の生態を観察してきた
我々にさえも不可思議なのだから、
もし仮に、
この建造物を未来の人々が見たなら、
「これは何のための建造物なのか?
この時代には建築基準法などなかったのか?」
などと、
大いに物議を醸し出すであろう。
これに勢いづいた匠は、
更にこのようなモノまで作り、
やよぴょこを益々ブルーにさせている。
・・・と、いうのも、
やよぴょこの彼氏のお父上の作った「東屋」が、
かのDIYの雑誌「ドゥーパ!」に掲載され、
![]() |
![]() |
ドゥーパ ! 2011年 06月号 [雑誌] 販売元:学研マーケティング |
その実物を見たやよぴょこは、
あまりの完成度の高さに、
否が応でも我が家の匠の不器用さを
思い知らされたからである。
折しも今、台風2号が日本列島に接近しており、
我々姉妹の切なる願いは、
この「みょ~ちきりん」なブツが、
台風で吹き飛んでくれることである。
もし、その願いも叶わなければ、
「探偵ナイトスクープに依頼して、
オトンに止めるよう説得してもらおう!」(by りらっくま)
と、かなり本気で思っている。
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