この前、「蛍を見に行った」っていう記事を書いたじゃない?
その話をめがねざるに言ったら、
「あのトンネルは出るんだってよ!アレがっ!
モレノに聞いてみな。奴は怖い経験をしてるよ。」
と、言うではないかっ!
ヒィエェェェェ~!出るの!アレがっ!
よくトンネルには霊がいるって聞くけどさ、
まさか、あのトンネルに出るの?
しかも、モレノが怖い経験?
ヒィエェェェェ~!くわばら、くわばら・・・
怖いね・・・怖いよ・・・
でも、出るって聞いたら黙っちゃおれぬ!
早速モレノから情報収集だっ!
・・・では、以下はモレノの体験より・・・
・・・3~4年も前のことだ。
秋の終わりのある日、
夜の9時も過ぎていたのでなるべく早く帰ろうと思いながら、
B市からY町へと抜けるトンネルを急いでいた私は、
入口から10m程の処で、軽自動車とすれ違った。
反対車線にいたその車は中央線からはみ出していたので、
迷惑なヤツだと思いつつすれ違い、
ルームミラーで確認すると走っている様子はない。
私は気になったのでUターンをし、
車内を確認出来るように徐行しながら車を追い越した。
・・・車内にはうつむいている女がいた・・・
ハザードを点け車から降りた私は、軽自動車に近づき
「大丈夫ですか?」と、窓を叩いた。
中では長い髪を一つに束ねた細身で色白の20代半ばくらいの女が、
運転席から助手席の背にもたれるようにうつむいている。
体も腕もダラリとしていて、意識がないのかも・・・
女は2、3度声をかけると顔をあげ、
「大丈夫です・・・」と弱々しく答えた。
「救急車を呼びましょうか?」と、私が言うと、
女は「大丈夫です・・・」を繰り返しゆっくりと車を走らせ始めた。
気になった私は、その車の後を追った。
・・・女は・・・
トンネルを出た辺り(この前蛍を見に行った場所)で事故っていた・・・
どうやら、反対車線を走っていた車にぶつかったらしい。
「死にてぇのか!」と、怒鳴られているにもかかわらず
女はぼぉ~っと突っ立っていた。
そのあと友人宅に寄り、先程の出来事を説明する私に
「あのトンネル付近では時々気分が悪くなって
外で吐いている人が多い。」と、友人の母が語った。
次の日、会社でそのことを話すと、
同僚の嫁がやはりあのトンネルで気分が悪くなっていた。
霊感の強い嫁は、
トンネルを出たところの公衆電話に
軍服を着た兵隊が立っているのを見たと言う。
気分が悪くなった時、
嫁の背中からゾクゾクするほどの冷気を感じたと
同僚は語った。
・・・W町出身のホラー作家「岩井志摩子」がある対談集で、
「Y町には化け物や霊が通る道があり、
その通り道にある店などは繁盛せず、ことごとく潰れる。」
と、語っていた・・・
・・・霊の通り道・・・
ヒィエェェェェ~!
蛍なんて撮らなくてよかったよ!
もしかしたら写っていたかもねアレがっ!
ヒィエェェェェ~!
・・・この記事、昨日の夜書こうと思ったんだけどさ・・・
怖くなってトイレ行けなくなったら困るじゃん。
で、朝から書いてるの。
(お前は子供かっ!)
深夜、この記事を読んでるアナタ、
ほら、後ろにいるよ、アレが・・・
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