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2011年10月20日 (木曜日)

続・魔法にかけられたオンナ

~前回からの続き~

日曜日のK動物病院は、

とても繁盛していた。

動物病院もニンゲン様の病院と同じく、

木曜休診のところが多く、

また、日曜日もやっていても、

午前中だけのところが多い。

そんな中、

このK動物病院は、

火曜日が休診日であり、

日曜日の午後からの診察もある。

これは明らかに爽やかDrの「思いやり」であり、

現にアタシのように、

かかりつけの病院が休みで、

コチラに駆け込んだ人も多いはずだ。

そのお陰で、

爽やかDrと巡り合えたことは、

アタシにとってはこの上ない幸運であった。

さて、

そんな幸運を噛みしめながら、

待合室へと入っていくと、

今やスッカリ元気を盛り返していたLEOクンは、

他の患畜や飼い主様に、

容赦なく吠えたて、

またもや迷惑なイヌになっていた。

めがねざるは、

早速、診察室が覗き見えるベストポジションをキープしており、

アタシもめがねざる同様、

爽やかDrの診察風景を、

ココロでヨダレを垂らしながら盗み見たかったのであるが、

容赦なく吠えたてるクソイヌLEOのせいで、

それも叶わず、

涙を飲んで表へと出たのである。

外で待っている間にも、

続々とイヌやネコを連れた人々がやって来る。

やはり岡山の動物病院口コミランキングで、

堂々の1位を獲得しているだけのことはある。

表でしばらく待っていると、

めがねざるが「呼ばれたよ。」

と、言いに来たので、

LEOクンを連れ、

めがねざると共に診察室に入る。

爽やかDrが聴診器を取り出し、

LEOクンを診察しようとすると、

今やクソイヌに成り下がっているLEOのヤツは、

案の定、Drに「ウ~~~!」と吠えるではないか!

爽やかDrは、

この日は「エリザベス」を持ち出さず、

何とかそのまま診察しようと試みるが、

クソイヌLEOはそれを許さない。

アタシにはDrがクソイヌに触れたがっているのが、

手に取るようにわかっていた。

くぅぅ~!こんなことって!

残念だ。

本当に残念だ。

クソイヌの代わりにアタシでよければ、

おもっくそ触らせてあげるのに。

いや、

もしも許されるなら、

アタシがDrのその美しいウデに触れてみたい!!!

そんなコトをココロで思いながら、

残念さを噛みしめていたアタシであるが、

クソイヌの無礼な態度にも、

爽やかDrは笑顔で、

「大丈夫ですよ。

 中には診察台に上がれなかった子もいますから。

 何でもない時でも、

 散歩の途中に立ち寄ったりして、

 徐々に慣らしていけば。」

などと優しい言葉をかけてくれ、

クソイヌに「おやつ」までくれたのである。

クソイヌのヤツは、

Drが手の平に乗せた「おやつ」はちゃっかりと食べ、

診察台にこぼれた「かけら」までも、

舌でペロペロと舐めまわしている。

「コイツ、イヤらしいやっちゃな。」

アタシとめがねざるがそう言うと、

爽やかDrは、

「そんなもんですよ。

 大丈夫、入ってきた時より穏やかな目になっていますよ。

 やっと、こっちを見てくれたね。

 あぁ、でもおやつの袋ばかり見てるね。アハハ。」

などと、爽やかな笑い声まで立てるではないか!

こんな、イヤらしいクソのようなイヌに、

そんな優しい言葉をかけてくれるなんて、

これでは惚れるな!と言う方がムリな話である。

そんなワケで、

この日は診察らしい診察は出来なかったものの、

とりあえず元気なので、

薬を少し優しい物に変え、

しばらく様子を見ましょう。

と、いうコトになった。

ちなみに、

アタシが受付で盗み見た「獣医師免許」によると、

爽やかDrは36歳であることが判明した。

これはつまり、

要さんはモチロン、

福山やまさよしより若いということであり、

向井理クンよりは年上だということだ。

帰りの車中で、

「あ~!カッコエエ~!!!」

をアタシが連発していると。

めがねざるは、

「いや、絶対にカッコよくねぇって!

 もしも、アレが合コンに来たとして、

 アンタ、惚れるか?

 もしも、あの顔が街を歩きょぉ~って、

 アンタ、カッコエエ!とは思わんじゃろ?

 まぁ、アタシも秒殺されたケドな。

 でも、アタシはアンタと違うて、

 見た目じゃなく性格で人を好きになるケドな。」

などと、こしゃくなコトを言う。

性格で人を好きになるとめがねざるは言うが、

そうして好きになったオトコに、

「ポッチャリ」が多いのは、

それって、オマエ「デ○○ン」では???

(ちなみに、Drはポッチャリではない。)

確かに、向井クンには負けるけど、

Drだってブサイクではないし、

「アンタ、Drの唇見た?

 下の唇がちょっと分厚いんよ。」

と、アタシが言うと、

「ほほぉ~!それは情に厚い証拠じゃな。

 じゃから動物にも優しいんじゃ。」

などと二人で語り合い、

ポワァ~~~ンとなるのであった。(←色惚けアホ姉妹か。)

・・・こうして、

一つ目の魔法をかけられたアタシは、

未だ魔法がとけることなく、

10日後の診察を指折り数えて待っている。

ところで、

めがねざるが、

「アンタ、散歩の途中でも来ればエエって言うとったな!

 やったがん、行き放題じゃがん!!!」

と、言うのであるが、

アタシもモチロン、そうしたいのは山々だが、

それはあまりにもずうずうしくて出来ないでいる。

 

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