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2011年5月25日 (水曜日)

続・不器用なオトコ

~前回からの続き~

・・・さて、

かなりの設計ミスはあったものの、

不器用極まる匠の手によって、

なんとか「便所」と呼べるシロモノが完成した。

そう、

それはとても、

「トイレ」と呼べるようなものではなく、

まさに「便所」という表現がピッタリであった。

しかし、

そんな「便所」でも我々は嬉しかった。

なぜなら、

それまでの「便所」は、

広さこそ新しい便所の比ではないくらいに

申し分なかったのだが、

とにかく「危険極まりない便所」であったのだ。

何が危険かと言うと、

便所の床がいつ落ちるかもしれないという危険である。

とにかく床が危ういのだ。

便所が広いからといって、

「わぁ~い!」などとはしゃいで、

四隅に近づこうものなら間違いなく落ちる。

「わぁ~い!」

と言いながら便壺へ真っ逆さまだ。

こんな危険と隣り合わせの便所で、

心おきなく用が足せるだろうか?

これじゃあ、おちおちキバってもいられない。

それに比べれば新しい便所は天国だ。

少々狭かろうが金隠しがなかろうが、

「床の落ちない安心」が手に入るのなら、

それぐらい我慢できる。

新しいお便所バンザイだっ!

・・・ここまで読んで、

POKIんちって本当にビンボ~だったんだな。

と思った皆様。

これぐらいで驚いてはいけない。

多分、皆様の想像を遥かに超えていることは間違いない。

一口に「貧乏」といっても、

そんじょそこらの「貧乏」と一緒にしてもらっては困る。

我が家のビンボ~は、筋金入りだ。

ビンボ~の中のビンボ~。

キングオブビンボ~。

ビンボ~に関しては負ける気がしない。

あの頃の我が家に比べたら、

今のアタシの暮らしぶりなんて「大富豪」だし、

ボロ家だって「大豪邸」と呼んでも構わない。

それぐらい格が違うのだ。

・・・さて、

「便所」について、

「オマエどんだけ語るねん!」

と思うかもしれないが、

もう一つ、

驚きの事実を皆様にお伝えせねばならない。

それは、「男用小便所」についてだ。

家を新築する前の我が家には、

「床の落ちそうな恐怖の便所」と、

「男用小便所」の2タイプがあった。

この「男用小便所」というのは、

単なる「甕」である。

漢字が苦手な皆さん、

この字は「かめ」と読みますよ。

そう、

「男用小便所」とは、

「甕」を土中に埋め、

申し訳程度に囲いをした、

雨ざらしのスペースであった。

1

↑「甕」のイメージ。

この「男用小便所」を使用するのはオトンだけであり、

申し訳程度の囲いしかないので、

用を足しているのが「モロ見え」なのである。

これには「中国のトイレ」も真っ青だろう。

そんな劣悪な便所事情からすれば、

新しいお便所が、

どれほどの「ステキ・スペース」か

おわかりいただけるだろう。

・・・と、

「便所」について長々と語ってしまったので、

不器用な匠による「新しい風呂」の話は、

次回へと続く!

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オトコシリーズ」カテゴリの記事

コメント

おとん専用 男用便所って 梅干しを入れるような茶色のカメだったような‥‥‥おとんが 白い半袖肌着に下は 会社の作業ズボンで用を足しているのが目に浮かんで またしても ちょと泣けてしまう妹です

投稿: りらっくま | 2011年5月25日 (水曜日) 18時00分

アチキだって、田舎暮らし故、中学校へ上がる前までは、「トッポン便所」だったんだよ。
しかも母屋から外へ出るんだわ。

子供の時はこれが、ムッチャ怖かったね。
だから、夏になってスイカなんぞ食べて寝ようもんなら、夜中におしっこが弾んでも怖くてトイレいけないから、そのまんまお布団の中へおねしょだよ。

犬だって、自分の寝床へなんかオシッコしないからね。
アチキの子供の頃って、「犬」以下なんだね。
(^_^;)

もっとも、一般に世間では、椅子のように座ってするトイレが、しゃがんでするトイレを数で追い越したのが、アチキ達が中学生の頃、つまり、1970年代後半なんだよ。

アチキ達田舎もんはちょっと遅れてるね~~!
(^_^;)
でも、ポキちゃんちには、、
「おみそれいたしやしたわ~~~!」
(^_^;)

投稿: なお | 2011年5月25日 (水曜日) 23時03分

いいえ、ポキちゃんのお父ちゃんは立派です。
少々、いわゆる貧乏な思いをしたって、どうって事ないですわ。
ノープロブレムです。

なんでも、物ごとって考えよう、話し方によっては、何でもだよ、しかも誰だっただよ。
人生って、「悲劇」なんだわ。

でも、そんな「悲劇」を「喜劇」に変えて生きて行こうよ。
しゃべりようによっては、どんな「悲劇」もちょっと元気の出る「喜劇」に代わりますからね。

ポキちゃん達姉妹さんの事を思って見たら、素敵じゃないか。
お父ちゃん立派だよ。

投稿: なお | 2011年5月26日 (木曜日) 11時05分

りらっくまクン、
そうそう!
まさしく「茶色の甕」だったよね!
あれって本来はどんな目的で使われる物だったのかな?
まさか甕自体も小便入れになるなんて思ってもみなかったハズだ。

投稿: POKI | 2011年5月27日 (金曜日) 20時41分

なおさん、
昔は田舎の家はだいたいトイレは外にあったよね。
ホント、夜中にトイレに行くのがむっちゃ怖かったよ。

確かにうちの親父は不器用だけど、
貧乏ながらもアタシ達7人の子供を立派に(?)
育ててくれたことには感謝しています。

そしてこんなビンボ~話しも今だから笑いに変えられるし、
ビンボ~に育ったことを卑下したり卑屈になったりすることもないんだよ。
ビンボ~でも逞しく生きてきたから今の自分があると思っているので、
そのことを全然恥だとは思っていません。

投稿: POKI | 2011年5月27日 (金曜日) 20時50分

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