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2011年5月27日 (金曜日)

続々・不器用なオトコ

~前回からの続き~

POKI幼少時代の

衝撃の便所事情を暴露したところで、

いよいよ、

不器用な匠による、

新しい風呂作成について語りたい。

・・・といっても、

かなりな部分が記憶から抜け落ちており、

このほど「世界記憶遺産」として登録された、

山本作兵衛の「筑豊炭鉱画」には遠く及ばないことを、

ここに謝罪しておく。(←当たり前だ!)

そもそも、

親父が風呂と便所を作っている時、

それはおそらく何日もかかったであろうと思うのだが、

その間我々が、

風呂と便所をどうしていたのか???

というコトが、

既に記憶からズッポリと抜け落ちている。

ホンマ、どうしとったんやろ?

まぁ、そのようなギモンも、

とりあえず置いといて、

「小太りには甚だ窮屈な便所」を作成した匠は、

いよいよ新しい風呂作りへと挑んだのであった。

果たして匠のアタマの中には、

どのような設計図が描かれていたのか?

便所、風呂共に、

枠組みとなる素材は「コンクリートブロック」であった。

799pxconcreteblockjapan

↑イメージ。

匠はとにかくこのブロックを多用するオトコであり、

後に人差し指の第一関節から上を仕事中に失ってしまい、

その代償として得た200万某のカネで、

離れを新築した際も、(←一部匠の手によるシロモノ)

このブロックが使われたのである。

まぁ、それはさておき、

ブロックの穴に鉄筋を入れ強化したのち、

ブロック同士をセメントで繋ぎ合わせ、

風呂の枠組みが完成した。

そして、浴槽となる「五右衛門風呂」が設置され、

(これは後にホーローの浴槽となる)

20080423_192180

↑五右衛門風呂、イメージ。

(実はこの辺の記憶も曖昧。

 もしかして最初からホーロー浴槽だったかもしれない。)

更に「洗い場」がセメントで作られた。

しかし、

水はけを良くするために傾斜がつけられた洗い場は、

かなりな急勾配であり、

風呂掃除が行き届かずヌメっている時などは、

誤って排水溝に落ちそうなほどの危険があった。

しかも、

匠の設計図には、

「脱衣所を別に作る」という発想はなかったらしく、

洗い場のコンクリートに「すのこ」を敷いた、

申し訳程度のスペースが「脱衣所」となった。

そして洗い場には洗濯機も設置され、

ただでさえ狭い洗い場に、

脱衣スペースと洗濯機が幅をきかすのであった。

更に壁には着替えを置く棚も作られたのだが、

その棚板は、

ブロック壁を覆うために打ちつけられた

「ベニヤ板」であった。

湿気の多い風呂場の壁にベニヤ板を打ち付ける!

・・・という発想もどうかしていると思うが、

それにもましてオドロキなのが、

ペランペランのベニヤ板を、

棚板にするという奇抜さだ。

どう考えたって重たい物を乗せたらアウトやん。

また、

壁には窓が取り付けられたのだが、

窓枠とブロック壁の間にはスキマが生じ、

覗きをはたらこうと思えば出来るワケで、

アタシは親父が風呂と便所を結ぶ廊下
(これも匠の手によるもの)

を通るたび、

身を固くして胸元を隠すのが常であった。

このように、

匠作「新しい風呂」のことを、

ウダウダと文章にしてみても、

イマイチその「不器用さ」は伝わらないと思う。

ならば、画像でお見せするのが手っ取り早いのだが、

さすがにそこまでするとドン引されそうなのでやめておく。

さて、

その後も匠は、

不器用ぶりを如何なく発揮しながら、

なんやかんやと作り続けるのだが、

ここにきてまたしても世間が「アッ!」と驚くような、

斬新な超大作に着手し始め、

現在実家にて同居中の、

やよぴょことモレノをブルーにさせるのであった。

その斬新な超大作については次回のお話。

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コメント

私の記憶では
私が小学校1年の夏に
五衛門風呂からホーローに代わったはずだよー

確かに斬新だねーうちのおふろ

投稿: やよぴょこ | 2011年5月27日 (金曜日) 21時56分

アチキんちは小学校6年まで、「五右衛門風呂」だったわ。
(*^。^*)
中学校に上がって、大工をしてる親父が自分で家を立てた時に、プラスチックの電気風呂になって、ムッチャトーキョーの香りがしたな。
(なんで、「トーキョー」なんだか分かんないけど。)

投稿: なお | 2011年5月28日 (土曜日) 12時31分

コンクリートブロックで便ツボを作ったのも湿気の多い風呂場にベニヤを打ち付けたのも、すべて匠オリジナル。その昔、弟の友人が匠の造った車庫をみて「お前んち、車が壁につっ込んどるで!」と言ったとか言わなかったとか(言ったんだよ)。やよぴょこが最近家に帰るなり、「トタンって何?なぜうちの外壁にはトタンが貼ってあるの?よそにはないのに」ともらした。モンキーは「トタンはビンボーには欠かせないアイテムだ!」 とやよぴょこに言っていたが、納得したのかな?私も梅干しのかめを見る度に、男便所を思い出します。雨が降ると、室内の雨漏りもさることながら、男便所の水位も上昇し、台風なんか来た日にゃ…いえ、これ以上はよしましょう。

投稿: モレノ | 2011年5月29日 (日曜日) 14時35分

やよぴょこクン、
お返事が遅くなってゴメン。

やっぱり最初は「五右衛門風呂」だったんだね。

今どき、あんな風呂って早々ないと思うよ。
スキマだらけだから夏は虫が入るし、
冬はすきま風がめっちゃ寒い!

照明は確か「裸電球」だよね?

投稿: POKI | 2011年6月 1日 (水曜日) 17時27分

なおさん、
お返事遅くなりました。

なおさんちも昔は「五右衛門風呂」だったんだね。
あれって、下に板を敷いて入るんだよね。
そうしないと熱いから。

でも、なおさんちはお父さんが大工さんだから、
家を建て替えた時もさぞや立派な家が出来あがったんだろうね~。
羨ましいよ。

投稿: POKI | 2011年6月 1日 (水曜日) 17時30分

モレノくん、
上に同じく返事が遅くなってスマヌ。

匠の発想は我々の想像を遥かに超えているよね。

同じ「トタン」を使っても、カントリー風なオサレな家もあるよ。

問題は素材だけではなく、
やはり匠の不器用さとセンスが大いに関係していると思う。

「梅干しの甕」ねぇ、
まさにそんな「甕」だったよね。

投稿: POKI | 2011年6月 1日 (水曜日) 17時34分

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