職歴を振り返るオンナ（振り返り過ぎて長文）

鼻息も荒く、

「働くゾ！」・・・と、決意を述べたものの、

世間は超氷河期の就職難であり、

大卒の就職率も過去最低らしいじゃないか。

果たして、

そんなご時世で、

アタシのようなババァを雇ってくれる

物好きな職場なんてあるのか？

何しろ、

結婚と同時に「お気楽主婦」となり、

その後「お気楽グウタラ主婦」として、

１８年間もグウタラしてきたアタシである。

１８年もの間に染み付いた「グウタラ根性」というのは、

ちょっとやそっとでは直りそうにない。

まずは軽くリハビリも兼ねて、

週３日ぐらいのペースで働きたいが、

そんなウマイ話がそうそう転がっているとも思えない。

そして、

どんな職種に就くか？

と、いうのも問題である。

ここでアタシの職歴を振り返ってみると、

・洋菓子店の販売員

・文房具卸会社の一般事務

・鉄工所の事務

・テレフォンアポインター

・喫茶店のウェイトレス＆厨房担当

・コンピューターソフト開発会社の経理事務

・小料理屋のお運び

・カラオケスナックの接客

・とうふ工場の製造員

・ビデオ部品製造のライン作業

・カーネーションラッピングの内職

・はがきの宛名書きと郵便番号仕訳け、
　＆ＤＭの封入作業

・・・などが主な職歴である。

一応、商業高校卒ではあるが、

在学中に習った、

ソロバンも和文・英文タイプも、

コンピューター実習も、

今となっては何の役にも立たない。

簿記とて、大した実務経験があるワケでもない。

性に合っていたのはウェイトレスだが、

こんなババァが、

今更オサレなキャッフェに勤めれるワケもなく、

せいぜい定食屋か、

うどん屋の接客ぐらいしか勤まらないだろう。

カラオケスナックでアルバイトをしたこともあるが、

これは全く性に合っていなかった。

モチロン、ババァとなった今では、

「スナック・ババァ」という店でもない限り、

勤めることは出来ないであろう。

テレフォンアポインターは、

時給はよかったがノルマがあったし、

同じセールストークを延々と喋り続けなくてはいけない。

おまけに電話を邪険に切られることもある。

今では絶対にやりたくないバイトである。

小料理屋のお運びは、

人手が足りないと知人に頼まれてやっていた。

これもまぁ、性に合っていたかも。

工場のライン作業というのはなかなか面白かった。

ただ、単調過ぎてしばしば睡魔に襲われる。

とうふ工場では、

プールのような大きな水槽にプカプカ浮いている「とうふ」を、

延々と手ですくいパックに入れる。

夏は涼しくていいが、

冬は地獄の職場だ。

カーネーションのラッピングは、

内職としてはかなりいいカネになった。

しかし季節物だったので、

一年を通しての内職はなかった。

はがきの宛名書きと郵便番号仕訳け、

及びＤＭの封入作業は、

夫の会社から突発的に貰っていた仕事だが、

これもかなりおいしかった。

しかし、

夫の会社も不景気の波にのまれ、

今や内職もサッパリである。

また、これはやったことはないが、

「おかきに海苔を巻く」

という内職を見つけ、

どんな物かと問い合わせをしたら、

一斗缶に小さな「おかき」がワンサカ入っており、

これに手作業で一個ずつ海苔を巻くのだと、

実物を見せられた瞬間に、

速攻で「出来ません！」

と、断った。

アタシは草加煎餅のような

大きな物に海苔を巻くのかと思っていたのに、

こんなちっちぇおかきに海苔を巻くて！

しかも手作業て！

それからスーパーで、

その手のおかきを見るたび、

「もしかして、これも誰かが手作業で・・・」

と、思ってしまい、

とても買う気になれない。

またこれは内職ではないが、

クリスマスリースや雑貨を作って

フリマで売っていたこともある。

これも季節物ではあったが、

一日でウン万円の儲けになった。

しかし、

それだけ儲けるためには、

寝る間も惜しんで散らかった部屋で、

延々とリースを作らなければならない。

夜なべしてリースを作るアタシの頭の中には、

「昭和枯れすすき」の歌が巡っていたものだ。

時には、

「店に置かせて欲しい」と、

花屋さんや雑貨屋さんからオファーがあったり、

天満屋のカルチャースクールで、教えて欲しい。

との話もあったが、

あの地獄のように散らかった部屋を想像すると、

もう、シャカリキでリースを作る気力もない。

一度、

クリーニング店の受付にスカウトされたこともあるが、

この時は全く働く気がなかったので断った。

今から考えたら、

あん時、働いときゃよかったな。

ヒジョ～に惜しいことをした。

さて、

ここまで職歴を振り返ってみて、

アタシとしては、

洋菓子店の販売員か、

パン屋の販売員か、

１００均の販売員か、

若しくは飲食店での接客希望である。

しかし、

この歳になって、

職を選ぶなどと贅沢なことも言ってられない。

もう少しババァになったら、

「シルバー人材センター」に登録という手もある。

これは、

駐輪場の整理や誘導、

裁判の傍聴券を貰うために並ぶ。

と、いう、

アタシでも出来そうな気がするが、

あいにくそこまでのババァじゃないので登録出来ない。

あぁ、

そんな贅沢は言わないよ、

誰かアタシに仕事をクレ！！！

そして、「ポチ」もクレ。
　　　　　　↓