物見遊山なオンナ(その3)
果たして間に合うのか葬式!!!
読者の皆様の心配をよそに、「食べ物屋」を物色し、
散々迷った挙句、やっと一軒の店に腰を落ち着ける我々。
おっと!
不謹慎な二人組は真昼間から、
「刺身」に「天婦羅」「ミニうどん」付きの定食セットを注文したのである。
そして、写真を撮るのも忘れ、がっつき始めた。
これで、酒の一つも注文していれば
間違いなく「宴会」が始まってしまいそうな勢いである。
メシを喰らい、話に花を咲かせていた二人であったが、
「おぉ!いけねぇ!もうこんな時間やがな!
ヤバイ!葬式に遅刻するっ!」
・・・やっと、当初の目的を思い出した。
堺東駅前からタクシーに乗り、「堺市立斎場」を目指す我々。
喪服に着替えた我々は、
神妙な顔を装いつつ、喪主である従兄に挨拶をする。
「この度は、ご愁傷様でございます・・・」
神妙な挨拶を受けた従兄の第一声は、
「オマエ、肥えたなぁ~!!!」
・・・であった。
従兄とは、POKIの結婚式以来の対面である。
確かに太った。
大きな声では言えないが、ざっと○○kgほど。
しかし、
第一声で「肥えたなぁ~!」・・・はないだろう。
その後、
久しぶりの親戚達との挨拶が続く。
「肥えたなぁ~!!!」
「別人か思うた!!!」
「誰か、わからんかった!!!」
・・・もうエエ!
アタシのあまりの変貌ぶりを口にするのは止めてくれっ!
チキショー!
明日からダイエットしてやるっ!
みんなから「肥えた!肥えた!」と言われ、
苦笑いしながらも香典袋を差し出すと、
「あ、いらんで、香典は。
故人の意志で誰からも貰わんことにしとんや。」
と、従兄。
「えぇっ!そんな・・・父からも預かってきてるんですけど・・・」
「イヤ、いらん。」
「いえ、そういう訳には・・・」
「いらん!」「でも・・・」の押し問答がしばらく続いたのち、
どうにかお供えの菓子だけは「荷物になるから!」
と、半ば強引に押しつけることが出来た。
そうこうするうちに、葬儀の時間となった。
式は滞りなく進み、
いよいよ伯母とも最後のお別れの時が近づいてくる。
安らかな伯母の死に顔に合掌し、棺に花を手向ける。
アタシの脳裏には、
在りし日の伯母の姿が走馬灯のように去来した。
お世話になりました。
ありがとう伯母さん。
どうぞ、安らかにお眠り下さい。
・・・そんな言葉を心の中でつぶやきながら、涙がこぼれた。
伯母との最後のお別れを済ませ、斎場を後にした我々。
さてと!
「さあ、気持ちを切り替えよう!
なあ、これからどこへ行く?」
斎場を出た途端、そう言ったアタシに、
「えぇっ!さっきまで泣いとったのにぃ?
ナニ?その変わり身の早さはっ!」
と、驚きを隠せない顔のモンキー。
ああ!泣いてたさ!
それがどうした!
人生には切り替えが必要だ!
いつまでもメソメソしていても仕方がないではないかっ!
ここで、男子諸君に教訓だ。
「オンナの涙は信用するなっ!」
・・・コレをシッカリと肝に銘じておけ!
瞬く間に気持ちを切り替えた我々は、
タクシー代節約のため、徒歩にて堺東駅へと戻り、
当初の予定通り「お土産」を買った。
もうこれで堺東には用はない。
アバヨ!
アタシの「青春のカケラを置き忘れた街」。
その後我々は、難波に引き返し
「なんばCITY」や「なんばウォーク」を冷やかす。
と、ここでっ!
あろうことか、モンキーのヤツ、
「なんば高島屋」にて、バッグを購入!
「エヘヘ!香典が浮いたからなっ!
アンタも何か買っちゃえばぁ?」
悪びれる様子もなく、
大枚をはたいてバッグをお買い求めになったモンキーは、
「あ、この事はくれぐれも家族には内密にしてくれよ。
ウチの息子が時々POKIのブログを覗いとんよ。
せやから、このバッグ、3000円ぐらいで買うた事にしとってぇな。」
と、不敵な笑みでアタシに囁く。
はからずも、
モンキーの悪事の片棒を担ぐハメになってしまったアタシ。
ワルでっせ!
モンキーは、とんでもない大悪党でっせ!
バッグを買ってホクホク顔のモンキーは、
「お腹空いたな。
香典も浮いたことじゃし、何かウメぇもんでも喰わんか!」
と、尚もアタシをそそのかす。
そして、あちこちと「食べ物屋」を物色し、
「あっ!コレ、エエな!2580円のヤツ。
せっかく大阪に来たんじゃ!
これぐらいは、いっとかんとな!」
と、これまた悪びれる様子もない。
ワルでっせ!
モンキーは世紀の大悪党でっせ!
モンキーの甘言にまたまた乗せられたアタシは、
2580円の「月御膳」とやらをかっ喰らったのである。
こうして、
我々の「大阪、葬式ツアー」は幕を閉じた。
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コメント
確かに、女の涙は最大の武器ですよね。
でも、ここぞとばかりに泣かないと、段々効かなくなってきませんか?
私はいつも、泣き所を間違えているような気がします。
今度、上手な泣き方を教えて下さいな。
投稿: ともっち | 2008年4月29日 (火曜日) 16時46分
>ざっと○○kgほど。
○が二つあるってことは、二桁決定と思っていいのね。
投稿: ボギー | 2008年4月29日 (火曜日) 17時58分
お葬式間に合ってよかったね。
でも帰りに何故市駅から堺東に戻るのか…(この時に天皇陵を見た?)よっぽど堺東でみたお土産が魅力的だったのでしょうか
あ、バスがなんば発だから戻ったのかしら。
今度は梅田も冷やかしてね
投稿: ゆーみっく | 2008年4月29日 (火曜日) 20時27分
おっしゃるとおり、「女の涙は最大の武器」です。
しかしアタシは、すぐに泣く(よく言えば涙もろい?)ので、
いつも涙の大安売りばかりやってます。
やっぱ、ここぞっていう時に泣かなかったら、意味がない。
それも「ビービー」泣くんじゃなくて、
なんつーか、こらえきれずホロリと流す涙???
古い話だけど、石原真理子が玉置浩二との不倫が発覚した時のような・・・
あんなのが効果的だと思うよね。
投稿: POKI | 2008年5月 1日 (木曜日) 23時56分
青春のカケラと一緒に「贅肉」も置き忘れてくればよかったよ。
投稿: POKI | 2008年5月 1日 (木曜日) 23時58分
お葬式はギリギリセーフ!・・・でした。
そうそう、天皇陵は堺東へ帰る道すがら見たんですよ。
なんか、欝蒼とした森が古代ロマンを感じさせてくれたなぁ~。
柵を乗り越えて中に入りたい衝動を抑えるのに苦労したよ。
投稿: POKI | 2008年5月 2日 (金曜日) 00時01分