ポキランなオンナ(その9・媚び媚び編後半)
夫は、ヤリ手ババア(アタシ)に、
「ダンナ!ダンナ!イイ店がありやすゼ!」
と、囁かれてからというもの
「On★ya」の事が、気になって気になって仕方がないようであった。
「行ってみてぇなぁ~!ソノ店!アソコがムズムズするゼぇ!」
・・・すいません、後半部分はアタシの妄想である・・・
夫のアソコはムズムズしてはいないと思うが、
夫はしきりと「行ってみてぇ!」と繰り返す。
まるで、フーゾクに行きたがるエロオヤジの如く。
こうまでいとも簡単に喰らいついてくるとは、
アタシも想定外の出来事といってよい。
そしてある晩、仕事を終え早めに帰宅した夫は、
「お母さん、今晩行ってみん?アノ店に。」
と、アタシに打診してきたのである。
夫の熱意に打たれたアタシは
「On★ya」に行く事を快諾し、
夕食を食べ終えると早速出かけることにした。
車で奉還町方面へと向かう我々。
と、その時!
アタシのケータイから、愛しの要さんの歌声がっ!
(そう、アタシの着メロは言わずと知れたスタレビである。)
電話の相手は「めがねざる」であった。
何ともタイムリー!
アタシが、「今、奉還町に出来たオシャレなキャッフェに行く途中なんよ。」
と、報告すると、
「アンタ!アノ店に行くつもりなんじゃろ!
アノ、オシャレな店にっ!
その店、今月の『タウン情報』に載っとったんよ!」
と、コーフン気味にまくしたてる。
荒い鼻息が、ケータイ越しに伝わってくるほどの迫力だ。
あまりの勢いにけおされたアタシは、
「アンタも行くぅ?今、アンタんちの近くやでぇ?」
と、誘いの言葉をかけてみる。
「行く!行く!」
即座に喰いついた「めがねざる」を拾い、
「On★ya」を目指す我々。
だが、
アタシには、心配が二つ。
一つは夫に、
「JAZZの流れるオシャレなキャッフェ」
と、言っていたのだが、
JAZZがわからないアタシは、
果たしてアノ店で流れていたのは、本当にJAZZだったのだろうか?
と、いう疑問である。
何を今更!
そう、今更何を言い出すのだ、このオンナは!
確かに、あの日、あの店には心地よい音楽が流れていた。
でもそれが「JAZZか?」と、問われれば
アタシには「ハイ、それはJAZZです!」と
断言できる自信は・・・・ナイ
あの音楽が、「ヘビメタ」や「演歌」ではないことは、
アタシにもわかる。
でも、「JAZZか?」と問われれば・・・
・・・自信は・・・ナイ・・・
それともう一つ。
毒舌を吐きまくるチンピラ調査官B(ねがねざる)を同行したことによる
「今後の成り行き」である。
チンピラの発言如何によっては、
「行きつけ」の店にするどころか、
ヘタをすれば「出入り禁止」の店になる公算は大きい。
チンピラの発言は、今後のアタシの「楽しいキャッフェライフ」を
吉とするか凶とするか!
二つの心配を抱え、
イチかバチかの大勝負にでた「山師」の心境のアタシ。
「On★ya」は、先日来店した時と同じ佇まいで我々を迎え入れる。
流れる音楽は・・・
音楽は、「坂本九」だった!
アレっ?JAZZじゃない。
JAZZではなかったが、
オーディオコーナーにはJAZZのCDやレコードがあった。
(夫の確認によりそれが証明された。)
どうやらアタシは「大ボラ吹き」の汚名を着ることは免れたようである。
スウィーツは、某有名カフェで経験を積んだというスタッフの手作りである。
夫は、マスターに知ったかぶりで「JAZZ」のCDをリクエストしていた。
・・・ゆるやかな時が流れる・・・
心配していたチンピラ調査官Bの暴言も炸裂することなく、
どうやらアタシの「楽しいキャッフェライフ」も安泰なようだ。
帰り際、マスターに写真をお願いすると、
快く応じて下さり、記念に1枚撮らせていただいた。
ヘボキャメラマン(アタシ)の撮影ゆえ、
あまりうまく撮れなかったが
この店にふさわしい、とてもイイ雰囲気のマスターである。
スタッフの方々もとてもオシャレだった。
「On★ya」・・・毎日という訳にはいかないが、
たまにはのんびりと、贅沢な雰囲気を楽しむにはイイ店である。
| 固定リンク
「ポキランガイド」カテゴリの記事
- 追憶・ポキランなオンナ達(困惑の画廊喫茶編)(2008.04.04)
- 追憶・ミシュランなオンナ達(屈辱のドッグカフェ・続編)(2008.03.29)
- 追憶・ミシュランなオンナ達(屈辱のドッグカフェ編)(2008.03.28)
- ポキランなオンナ(その9・媚び媚び編後半)(2008.03.27)
- ポキランなオンナ(その9・媚び媚び編)(2008.03.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
『媚び媚び編』のワリには、ちっとも媚びてないじゃん(笑
投稿: ボギー | 2008年3月27日 (木曜日) 12時59分
Onsayaっちゅーくらいだから、音楽にこだわりがあるんだろーね。
でもラウンジの椅子がイマイチ…個人的に、皮っぽいひじかけ付きデラックス仕様椅子はあまり…いやあくまで個人的に…
それと、紅茶にディンブラまであるのは通っぽいが、「ets」じゃなくて「etc」じゃないのかしら?
以上、POKIちゃんの代わりに毒を吐いときました

でもマスターはいい感じだ
投稿: ゆーみっく | 2008年3月27日 (木曜日) 17時20分
店の雰囲気もJAZZも
ふう~ん・・・・てカンジだけれども
最後のマスターの写真はよかったわよ
好きなカンジの顔じゃわあ・・・・
別に媚びてるわけでわなく
投稿: ヘタレ調査官D | 2008年3月27日 (木曜日) 18時58分
皆さん、いきつけがあるのね~!私のいきつけは赤穂市にある「siel」。そう!アナタを何度となく誘っておいて、一度も開いていなかったキャッフェです!コーヒーを注文すると、手作りパンが付いてきます。ハレンチ…いえ、フレンチトーストがうまいんです。只今、コーヒーチケットが3枚あります。行けるといいね。あと、一度しか行ってませんが、表町の「シュリ」も好きです。
「下」といえば、天気予報で「シモの注意報が出ています」との予報に、「なぬ!?」と思う私です。(毎回)あぁ、霜ね…ないスか?聞き間違い。
投稿: モレノ | 2008年3月27日 (木曜日) 23時27分
いきつけなのに間違えとる!「シエル」は「ciel」が正解。
投稿: 調査官E | 2008年3月27日 (木曜日) 23時28分
モレノさん、こんばんは。
奥様応援隊のなおです。
赤穂と言えば、その昔私がよくバイクを飛ばして行きつけにしていた、「さくらぐみ」って喫茶店があったんだけど。
今もあるんですかね?
ちょっとしてから、なんだか、レストラン風になっちゃったんですが。
私の中では、赤穂と言えば、「赤穂浪士」「岬」「さくらぐみ」だったんですけどね。
投稿: なお | 2008年3月28日 (金曜日) 00時10分
なおさん、こんばんは。さくらぐみ、あります。ピザが有名ですね。大抵行列が出来てるんで、私は行ったことないけど、その近くにシエルは有ります。もう少ししたらオープンカフェになると思います。
投稿: モレノ | 2008年3月28日 (金曜日) 00時49分
ボギーさん、媚びてないっすか?
毒舌のアタシにしちゃー、普段よりは3割増ぐらいは媚びてます。
投稿: POKI | 2008年3月28日 (金曜日) 08時52分
ゆーみっくさん、そうなの

このお店にはピアノやらギターが置いてあって
ゆくゆくはライブなんかも計画してるらしいですよ。
それにしても、細かいトコに気が付きましたね。
「ets」・・・だって・・・
誰か注意してあげなよ・・・
アタシは紅茶党じゃないからあまりよくは知らないんだけど、
「アールグレイ」と「ヌワラエリヤ」が好きだよ。
コーヒーなら、「マンデリン」が好きだ。
皮張りの椅子は、ダンナも「どぉ~も好かん!」と、言っていた。
ダンナはもっと硬い椅子が好みらしい。
投稿: POKI | 2008年3月28日 (金曜日) 09時00分
ヘタレ調査官Dクン、
店の雰囲気はアタシのヘボ写真じゃなくて
実際に見た方が絶対にイイよ
アタシはオープンカフェも好きだが、
こんなレトロなカフェも好きアルヨ。
マスターはね、若いけど雰囲気があるよ。
エエ感じだ。
投稿: POKI | 2008年3月28日 (金曜日) 09時04分
モレノくん、

ハレンチ・・・いや、フレンチトーストの店はゼヒとも行きたいね
ハレンチ・・・いや、フレンチ好きのアタシとしてはっ
(って、実はそうでもないケド)
それにしても、
「シモ注意報」って、アンタ・・・
投稿: POKI | 2008年3月28日 (金曜日) 09時08分
なおさん、赤穂はアタシはあまり行かないけど、
オシャレな店が結構あるね。
あと、玉野なんかもオシャレな店が多いよ。
「さくらぐみ」?知らないなぁ~・・・
へぇ~「ピザが有名」とはイイね!
投稿: POKI | 2008年3月28日 (金曜日) 09時14分
お店の雰囲気にピッタリのマスターですね。
ゆったりと時間を過ごせそう
投稿: ちよ太郎 | 2008年3月30日 (日曜日) 00時36分
ちよ太郎さん、こんにちは。
マスターは若いけど「グゥ~!」な感じです。
投稿: POKI | 2008年3月30日 (日曜日) 09時39分