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2007年9月26日 (水曜日)

詐欺られたオトコ(続きその3)

さて、さて、さて・・・

フンドシの紐をギュっと締め直した我々は、実家に到着した。

おとんは畑仕事をしているようだ。

これは好都合だ!

我々は、おとんの寝室の引き出しから例のブツ(契約書)
を取りだすと、おとんが帰らないうちにとコピーをする。

続いて現場検証だっ!

我々は事件の舞台となった湯沸かし器が置かれている
家の裏手へと回った。

早速、業者が取り付けた例のブツ
(水圧を上げるという機械なるもの)の撮影をする。

Image0043_2 

ふぅ~む・・・これか・・・

中身が見えないようにガムテープでぐるぐる巻きにしてある。
怪しい!見るからにアヤシイ!

ホントにこんなちゃちくせぇ物が24万もするのだろうか?

傍らで我々の行動を見守っていたおかんに聞いてみる。
「なあ、コレの説明書みたいなものがある?」

「あるよ!」即座に答えるおかん。
(オマエは「HERO」出てくる田中要次かっ!)

おかんに渡されたパンフレットを見る我々。
これがまたアヤシイ!

要するに、この機械は水道水を磁化水に変える装置らしい。
(最初は浄水器と言い、その次は水圧を上げる機械だと言った業者の説明はウソである。)
パンフレットにはその効能が書いてあり、
どこやらの大学教授がもっともらしくコメントを寄せているのであるが、
胡散臭さがプンプン臭ってくる。

そうこうするうちに、おとんが畑仕事から帰ってきた。

おとんに挨拶をした我々は、事情聴取を開始した。

単刀直入に「新たな契約を結んだじゃろ!」
と、切り出したいところであるが、
キレられると厄介なことになるので遠まわしに聞いてみる。

だが・・・

おとんは「カタがついた。」の一点張りで、
頑として口を割らない。

事前に「消費者センター」に問い合わせたところによると、
おとんは未成年者でも認知症でもないので、
我々が勝手に「クーリングオフ」をする訳にはいかないとのこと。

つまり・・・

おとんの意志でクーリングオフをするしかないのだ。

だが・・・

おとんは頑として口を割らない。
ヤツは秘密裏のうちにカネを払う気満々である。
こんなインチキ臭い機械に12万もの大金を。

おとんからの供述が望めそうにないので
業者の実態を探るべく、名刺に書かれていた会社の所在地に行ってみることにした。

大した進展もなく、スゴスゴと実家を後にした我々は、
ひとまず、モンキーの家にて作戦を立て、
同様の被害がないかネット検索したり、
会社の所在地を地図で確認したりした。

幸い、会社はモンキーの家から近い場所にある。
とりあえず、外観だけでも確認しようと現地を目指す。
イキナリ訪ねて怖いおっさんとか出てくると困るので。

ところがっ!

モンキーが
「あった!あった!あの場所にこんな会社があった!
 看板見たもん!」
と、言ったにも関わらず、所在地と思しき場所にそんな会社はない。

ったく!モンキーのヤロー!

オマエの「あった!あった!」は「あった!」試しがない。
この前の「鬼嫁旅行」の下見の時もその言葉に騙されたアタシである。
オマエは詐欺師かっ!

結局・・・

会社も見つけられないまま、この日の任務は徒労に終わった。

ガックリと肩を落とした我々は、
翌日は「消費者センター」に行くことにする。

クーリングオフの有効期限までは1週間ほどである。

我々はおとんを説得し、契約破棄に持ち込めるのだろうか?

道程はまだまだ遠い・・・

Img_2554

おとんの悪徳商法被害の話もいいがね、
たまにはボクのことも書いてよぉ・・・


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