ハイテンションな生き物
LEOが我が家にやって来て、3月13日で丸2年になる。
それまでは「ネコ派」だった私だが、
今ではLEOに身も心もメロメロである。
気まぐれなネコと違ってイヌはいつでも「ハイテンション」な生き物である。
ネコを「静」とすれば、イヌは間違いなく「動」である。
愛情を注げばいくらでも応えてくれる。
「めがねざる」は、「めんどくせぇ~よ、そんな生き物」
と言うが、そこがイヌの最大の魅力だ。
我が家では数年前から娘を中心に、
イヌを飼いたい気運が高まっていた。
しかし私は、ネコやハムスター、金魚の死で何度も泣いた事があり、
飼う事を躊躇していた。
どうせ飼うなら「豆柴」か「コーギー」と思い、
ペットショップで手頃なイヌを物色していたが、
案外イヌは高価な生き物で、
ビンボー人の我々家族にとっては「高嶺の花」であったため、
いつも指をくわえて見ているだけだった。
そんな時、夫が知人の知人宅に生まれたての仔犬がいると、
耳寄りな情報をもたらした。
夫はご丁寧に写メまで撮っていた。
ダックスの仔犬だと言われ、画像を覗き込んだ私は落胆した。
私の想像では、ダックス=茶色のイメージだったので、
黒い物体の写メを見せられて、コレは違う!と、思ったのだ。
だが夫は、初対面の知人の知人に、
「タダでくれっ!」と、厚かましい交渉までしていた。
夫の勢いに相手は一瞬ひるんだらしいが、
「タダはちょっと・・・3万ぐらいなら・・・」と、
提示してきた。
3万!これは掘り出し物だっ!
私は、このさい黒い物体でも何でもいいので欲しいと思った。
娘もかなり乗り気である。
ガメツイ私は娘に言った。
「イヌ欲しい言うたんはあんたやでっ!3万の半分はあんたが出しなっ!」
娘を半ば脅迫し、まんまと半額出させる約束を取りつける、
ガメツイ母。
そして、三人で仔犬を見に行った。
私はひと目で黒い物体が気に入ってしまった!
モチロン娘も。
誕生日が私と一日違いということにも、
何か運命的なものを感じた。
一刻も早く仔犬を連れて帰りたい衝動にかられたが、
2ヶ月程は母イヌの手元におき、
予防注射と健康診断を済ませ、
血統書を付けてお渡しします、とのこと。
たった3万でそこまでしてもらえるとは・・・
申し訳ない気持ちで一杯だったが、
ガメツイ私は、3万以上はビタ一文も出すつもりはなかった。
かくしてLEOはビンボー家の一員となり、
バカな飼い主のせいでバカ犬に成り下がった。
LEOが来てしばらくは「浮かれポンチ」になった我々は、
散歩に行く時も、誰がLEOのリードを引くかで争ったりした。
イヌ嫌いのデコちゃんがメロメロになったのも、
嬉しい誤算だった。
だがしかし・・・
最近ではLEOの散歩も餌やりも、全て私の仕事となった。
いつでもハイテンションな生き物は、
時に娘から疎ましがられたりしている。
おまえが半分出して買ったイヌだろ!
と、言ってやりたい。
それでもLEOはおかまいなしに、
今日も朝からハイテンションだ。
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